どうも黒糖です。
本日は2年前に行ったキャノンボール初級を、いろいろと知識を蓄えた今、改めて反省点を見つけ、見直していこうと思います。
以下、引用です。3歳児ゆえ説明できないので
キャノンボールとは
キャノンボールとは2006年08月13(日) 17:48:59に建てられた2chのスレ「東京⇔大阪を一日で走る」のを発祥とする、自転車種目で、片道約550キロある東京日本橋→大阪梅田新道or大阪梅田新道→東京日本橋を24時間以内に走破する種目です。
ここにおける走破というのは自転車での走破であり、自転車と呼ばれるモノではれば原則なんでも良しとされる。
主にロードバイクでの挑戦が多いが、過去にはクロスバイク、ファットバイク、果てはママチャリでの達成者もいる。
ロードバイクでの達成でもすごいというのに、意味不明。
基本的に単独で行うものであるが、2年前の僕のように途中でタイムを狙うのが厳しいな、と判断した場合はペアで走って参考記録として残すのもアリだと思う。知らんけど。
そしてキャノンボールには「初級」と呼ばれる本家キャノボのお試し版が存在する。
この初級は名古屋→東京日本橋間を走ることになる。
こちらもスタート・ゴールはどちらでもヨシとされており、特殊なのが名古屋のスタート・ゴール地点が人によって違うということ。
数ヶ月前にキャノンボーラーになられたぐっちぃさん(@on_gutti)さんのアンケートによると、最もポピュラーなスタート地点はどうやら名古屋駅みたい。
僕は1号線上にあるということで名古屋市熱田区の熱田神宮にしたけど、たしかに最近キャノボ初級に挑む人の大半が名古屋駅スタートだ。
最近挑んだ僕の友人であるラブレイくんも名古屋駅スタート。もう名古屋駅しか勝たん。
動機
まずそもそもなぜこんなクソ暑い時期にこんなことをしようとしたのか、というところに立ち返ってみる。
2016年当時の僕は高校3年生で受験真っ只中だった。
普通に受験しなくてはならないにもかかわらず、クロスバイクを乗り回していた。
この1day420kmの旅を引きずりまくっていたためか、まだ何か飢えている状態であった。
受験期ということで走りにもいけない。でも走りたい。学校にも親にもナイショで走っちゃえ。できれば2日で終わるのがええなぁ...。
と考えているところに先述したキャノンボール という存在を知る。
そう、制限時間内に長い距離を走り切るということをしたことがなかった僕にはとても新鮮であり、誰にでもできるわけではないということに惹かれていた。
このキャノンボールが放つ異質なオーラは他のロングライドイベントやレースとは違った。当初目指していた自転車日本一周とも異なる魅力を感じた。
それまでやってきたロングライドはあくまで「おおよそ1日で走れればいいやろゎら」みたいなものだったので、なんとかやり抜くことができたが、それでは足りない乾いた心を潤すこのキャノンボールに夢中になってしまった。
当時、勉強面以外でもいろいろと追い込まれていて、まぁ~鬱になっていた時だったので、何かにしがみつきたかった僕はこのキャノンボールを目指し一心不乱に練習した(勉強はしなかった)
しかし、5万円のクロスバイクにフラットペダルをはじめとする初期装備の状態ではとてもじゃないが大阪→東京の530kmは走りきれない。
と、いうことで同時期に見つけた名古屋→東京 キャノボ初級に挑むことにした。
飢えた心と人生ワロタwになっていた自分を救うために
と、いっておけば聞こえはいいが、実際には当時ハマっていたアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』のコラボカフェに行きたかったからである。
18きっぷは2回分もないし、自転車で行けば片道代浮くな!!ということでチャリで行きました。
合計金額やその内訳は、のちの「使用金額と内訳」にて解説していきます。
準備
キャノボ初級に挑もう!
そのためにはいろいろと準備が必要だった。
まず1番に行ったのは親への説得である。
ナ・イ・ショだよ♡とは言ったものの、まぁ2日も家から離れるのだからバレるでしょ。
素直に「ぼくはじてんしゃにのりたいです、かえってきたらたくさんおべんきょうします」という血の契約を交わそうとする。
しかし、受験の年の8月上旬にして、地元の中堅私立大学(言っても日大くらい)を目指す僕の偏差値は3教科28だ。
そう、文系3教科で28だ。まぁ人生終わっている。
そんな僕の「おべんきょうがんばります」なんて言葉を母が飲むはずがなく、対立。
しかしそこは「まぁ~マジで勉強するよ、するよアタイ勉強!」つって啖呵を切って家を出てきた。
力業ではあるが、なんとか2日の暇を手にした。
ちなみに結果から言うが、僕は日大レベルの大学に落ちた。それはそう。
その次に行ったのが食事とルート、装備である。
まずは装備である。
装備がわかる写真がこれしかなかったので貼りますね
見て分かる通りバックパック。可愛くいうとリュックサック。
中にはお着替えとお菓子が入ってます。遠足気分かな???
エクストリームの意味わかってるか???
や、このときは偏差値28だったので本当にエクストリームの意味がわかっていなかったのかもしれない。究極って意味ね?
まぁある種エクストリーム遠足ではあった。
基本ブルベをはじめとするタイムを意識したロングライドにおいてバックパックは悪手、とまでは言わないにしろ推奨はされていない。
僕がこのとき背負っていたのはdeuterのrace exp airというロングライドを想定したバックパックであり、背中の通気性も抜群であり、腰への負担も分散するみたい。
まぁマジで有能アイテム。
だがしかし、400km近くの道で箱根のように海抜0m地点から800m以上登るような山道を含んだコースだとデッドウェイトになってしまう。
あと、単純に腰を痛める。フォームが悪かったのもあるが、僕は腰を痛めて現在も痛い。
次にエクストリームロングライドは走りながらの補給が必要と考えた僕は、とにかく食料を買い漁った。
まぁ今いろいろと学んだからこそわかる。
なんやこの食事は
自分の胃袋と相談もせずアホの一つ覚えみたいなフレーバーに2Lのアクエリアスを背負う
いやお前、達成する気ほんまにあるんか2016
こちらについても「使用金額と内訳」にて解説します。
作戦
特になし!!
完全になし、というわけではなく、まぁグロス20kmを意識して走りましょうみたいなことを自分の中で決めていた
このように自分のスマホの壁紙をタイムテーブルにすることでいつでも確認できるようにした。
これは我ながら結構よいアイデアだったなぁ、と思う。
次回キャノボ初級に挑む際には再び使いたい手法。
ただこれ、一度も使用することがなかった負の産物な?
ほんまにいらんかった、なんやねんトライ自習ノートって。全く使いこなせていない。
せめていいねがもう少しついていれば笑い事で済ませられるんだけど、いいね3つだし。
言うまでもなし、次回は持っていきません。
当時の僕は「グロス」を意識して走ったことがなく、もちろんファストロング自体が初めてであった。
グロス意識して走ったロングはこのキャノボ初級が初。ぶっつけ本番に近い。
そうなるとやはりペースがわからず、そしてグロス20を越せないとジリジリ焦っていた。
精神的にも体力的にも悪いので、やはり本番前に一度長距離でなくてもよいのでグロスを意識したライドをするべきだった。
あとはたくさん休憩しすぎたことも大きな反省点。
キャノボのえらいひとは「1度の休憩はだいたい5分、コンビニの商品の配置も覚えて最短距離で走ってこい」とおっしゃっていた。
僕は1年間コンビニバイターとして畜生道を歩んでいたので配置はすべてわかるが、普通の人からするとまぁまぁ狂気の沙汰である。なんやねん配置まで覚えろって。
と、いうくらいキャノンボールは一分一秒を争う競技なのである。
だが当時の僕はそんなことも知らず、コンビニで長居してはんなりしていた。
次回は5分で、最短距離で買い物を心がけよう。というかそれしか考えるな。
体調面
体調は決して良いといえる状態ではありませんでした。
しかし、休みもここしかなく、当時は「無理にでもやるしかない」という心情にあったため、決行しました。
その年の5月ごろから取り入れたウエイト・トレーニングのケアがうまく行っておらず、筋肉が凝り固まった状態で勝負に挑んだことも大きな問題であっただろう。
高校生で知識が浅かったのは仕方ないが、これがきっかけで今なお悩みのタネである腸脛靭帯炎を患ったことも考えると、悔しさはある。まぁ後悔はしていないんだけどね。
挑戦した際には病院で処方されたこの痛み止めを膝回りに塗りたくって走った。
実際に鎮痛作用はあるが、あくまでごまかし、根本治療にはもちろんつながらない。
今思うと無茶したな、と思う。
そのあたりの管理とケアもしっかり学んだので次回はそれを踏まえて挑もう。
脚力・実走
当時は脚力的に問題はなかった。
これは3.4kmの区間を41.1km/hで走りきっていたときのストラバの記録。
実業団選手もちらほらいる中での快挙、まぁまぁやるやん当時の黒糖いろう。
ただこれは短距離での記録なので、ファストロングに直結するわけではないが、まぁめちゃめちゃ遅いわけではなかったみたい。
今の視点でみても、このときは脚力的には問題なかったはず。
実走においての反省点はやはり休みすぎ・無駄な時間を過ごしすぎというところにあるだろう。
もう休むな、無限に走る気でいけ。
実際に本家・キャノンボール挑戦者で達成している方はコンビニ休憩がわずか3回で済んでいる方もいる。というかそれがデフォルトまである。知らんけど。
実走での反省点...休みすぎ、グロスを意識しすぎて余裕がなかった
使用金額と内訳
2年前、挑戦直後に書いたブログの記事からそのまま引っ張り出してきたのでそれを掲載。
時刻 |
場所 |
商品 |
値段 |
支払方法 |
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17:45 |
岡崎ファミマ |
ポカリ900ml |
¥172 |
manaca |
22:21 |
磐田ミニストップ |
キリンレモン500ml |
¥129 |
manaca |
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アクエリアス500ml×2 |
¥302 |
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11日
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2:47 |
藤枝ローソン |
おにぎり×2 |
¥200 |
manaca |
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コーヒー牛乳 |
¥113 |
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7:15 |
マックスバリュ興津 |
コーラ |
¥87 |
現金 |
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鶏唐タルタル弁当 |
¥429 |
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9:05 |
富士セブン |
アクエリ500ml×2 |
¥229 |
manaca |
16:38 |
平塚ローソン |
いろはすサイダー |
¥130 |
manaca |
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アクエリ500ml |
¥129 |
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19:35 |
横浜反町ファミマ |
ファミチキ |
¥155 |
manaca |
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緑魔剤 |
¥206 |
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21:49 |
東京港区セブン |
ライフガード500ml |
¥129 |
manaca |
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計2410円 |
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12日 |
秋葉油そば屋 |
ラーメン |
¥980 |
現金 |
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リゼロカフェ |
レム |
¥680 |
現金 |
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リンガパイ |
¥680 |
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カフェ |
コーヒー |
¥100 |
現金 |
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レモネード |
¥380 |
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秋葉土産屋 |
土産 |
¥780 |
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東京駅NewDays |
クレープ |
¥144 |
現金 |
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計3744円 |
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東京に着くまでに使った金額が2410円
東京に着いてから使った金額が3744円
東京で遊ぶ金のほうが多いのはおいておき、かなりコストパフォーマンが良いですね。
370km以上走って2.5kは本当にコスパがいい気がする。
内訳をみて、圧倒的に飲料が多いこととスーパーに立ち寄りすぎであることがわかる。
掛川以降、タイムはガン無視で完走にシフトチェンジしたことから、スーパーに立ち寄っていることはしゃーなしとして、それ以外にも気になる点はある。
そう、食べ物が極端に少なすぎる。
もともとカロリーメイトを持ってきていたが、それを考えても少なすぎる。
レシートの記録から、途中で買い食いしたのがおにぎり2つ、タルタル弁当、ファミチキだけである。お前よく走りきれたな。
僕はサイコン表示でだいたい20km走るたびに600kcal消費する。
そのことを考えると、最低でも1時間に300kcalは摂取しておきたいところである。
それなのにこれだ。
補給内容を見てみても、脂質が多いおにぎりとカロリーメイトである。
人のエネルギーは脂質と糖質を消費することで成り立っている。
脂質は、蓄えている脂肪を燃やすことでエネルギーに変わるし、摂取は必要だが、そこまで摂る必要はない。
対して糖分は消化が早く、蓄えられないことからちまちま補給する必要がある。たしか。知らんけど。
と、まぁ脂質に少し偏りすぎている感がある。
そこでロードバイク乗りが大好きな補給食 チョコレートに焦点を当ててみよう。
チョコレートやスポーツようかんはロードバイク乗りの主な糖分補給とされており、中でも激安チョコレートブラックサンダーは高い糖質と共に1本につき110ckal分のカロリーも摂取できてしまう。
何より学生生活12年間バレンタインでもらったチョコレート0個の僕は常にチョコレートに飢えており、チョコレートが大好きなのだ。
そう考えるとチョコレートって本当に補給食だし、積極的に取り入れていきたいところ。
しかし、夏場はこのようにものの30分で補給のチョコレートがう○ちみたくなってしまう。マジでドロドロ。(それはそう)
摂取しようにも摂取しづらいし、何より処分に困る。
それを踏まえると、補給食チョコレート大好き人間としては、チョコレートが溶けない冬を選んだほうが良かった感はある。
冬はチョコレートが溶けにくいだけでなく、日本の特徴的な偏西風で風向きも読みやすく、水分の消費も夏に比べると少なくて済む。
水分補給が少なくて済むということは、コンビニに寄ってチャージする回数が減ることを意味し、また、コストも大幅に抑えられる。
この際成功すればコストなんて関係ないのだが、まぁ財布に優しいに越したことはない。
ただ、冬場は厚着をするため体への負担は増えるし、箱根は余裕で路面凍結しているだろうし、怪我・事故のリスクが必然的に高くなってしまう。
それを考えると別に財布には優しくないし、やっぱ春か秋やな、と。
全体の反省点と総括・次回に活かせることは何か
まず反省点をおおきくまとめると
・キャノボのなんたるかを予め勉強しておかなかったこと
(キャノボへの印象、心構え、初級「なら」いけるとたかをくくって下調べも何もしてなかったこと、別に大したことないくせに自分を過信しすぎた)
・休憩を長くとりすぎた
・白旗をあげる勇気がなかった
・装備
・補給の内容
・挑戦した時期
・早い段階で完走に切り替えたこと
あたりでしょうか。
やはりキャノンボールは最終的に根性論の境地へとたどり着きます。
途中で完走に切り替える方はもちろんいますが、それを判断するには早すぎたかな、と思う。
しかし、無茶と無理を履き違えることは決して根性ではない。
今こうして怪我を患って思うようにロングに挑めていないのも、その無理のせいだ。
後悔はしていないし、今後ファストロングをしていく上で遅かれ早かれいつかは膝痛に直面するし、いい勉強になっただろうとは思う。
ただ今後はこの頃のような破滅願望を抱いて走りたくないものだ。
これは僕の大好きな漫画に書いてあったことだが「死んだらすごい」という考え方は間違っている。
死なずに輝き続ける人間がすごいのであって、一瞬の光として最高光量で輝くことは決して悪いことではないが、前者の方がよっぽどカッコいい。
いわゆる無事是名馬である。
他にもまだまだありますが、重要なのはここらだと思います。
というかこれでも多すぎる、反省点しかない。
逆に良かった点は
・採用した黒のタンクトップインナーが涼しく、速乾性に優れていた
・タイムテーブルをスマホの画面に設定することでいつでも見ることができた
・上記の反省点に気づけた
といったところか。
一見して悪い印象ばかりになってしまったこの挑戦だが、良い点ももちろんあった。
悪いかった悪かったと言い聞かせるだけでなく、これらの良かった点を次回、さらにどう活かすかが大事な気もする。知らんけど。
そして怪我でイマイチ走れていない現状にしっかり向き合い、腐らずリハビリをしていくことにより、腸脛靭帯炎を克服してもう一度このキャノボ初級に挑みたいものだ。
その時はきっと途中でくじけて投げ出すことなく、自分のすべてを出そう。