昨今サウナブーム。どこにいってもサウナ室は満員に近い。
ウイルスは高熱で死ぬそうなので、密になっていたとしても安全、というのがサウナらしい。
かくいう僕も週に2度、最もハードな練習のあとに必ず通っています。
今日は、サウナに通う人なら必ず耳にしたことがある「ととのう」について考えていきます。
ととのう とは
サウナ→水風呂→外気浴を1セットとし、これを繰り返すことによって温浴交代浴の効果で血流がよくなり、ディープリラックス状態になること。
引用元:ヤマハ発動機株式会社『サウナとバイクでととのった!』 001p
ディープリラックス状態、コトバンクやwikiにも出てこない新世代のワード。究極に深くリラックスしている状態にあるのだと思う。
さて、サウナに通っている人間で、このディープリラックス状態を味わえている人はどれだけいるのでしょうか。
かくいう僕も本当のディープリラックス、ととのいは味わえているか味わえていないかで言ったら「味わえていない」と思います。
サウナは4ヶ月で34回ほどしか通っていないピヨピヨの初心者である。圧倒的母数が足りていないからかもしれないが、味わえていない。
はじめてサウナにいった友人がこう口にしていていました。
「マジでととのった。超気持ちいい」
なるほど、ととのう、か。
理解とは、言語化して初めて「理解」に到達すると考える。
「ととのう」ことを理解する一歩として、本記事では「ととのう」を言語化していこうと思います。
まず、「ととのい」はどのフェーズにあるのか
昨今の「サウナ」とは、ただサウナに入るだけではなく水風呂、外気浴を行うことをまとめて「サウナ」と呼ぶ傾向にあります。
では、「ととのい」はどのフェーズで起こることなのか。
僕は外気浴のフェーズに「ととのい」があると考えます。
「サウナ」のサウナフェーズでは、どちらかというと耐えしのぐ行為です。後々の水風呂、外気浴というフェーズで気持ちよくなるための「溜め」行為です。
サウナ中に瞑想をする人や、静かな環境でただストーブの音を聴きたいという人もいます。僕はそのタイプです。
ただ、昨今のブームでサウナ室内でトークをする若者が多いことから、やはり「サウナ」におけるサウナフェーズは苦行であることから、「ととのい」は存在しないと考えます。
では、水風呂はどうでしょう。
個人的な見解ですが、1セット目のサウナで汗を流した後に水風呂に1分入水すると肺がスースーする感覚に襲われます。
人によってはこれを「ととのい」のサインとする人もいるのではないでしょうか。
2セット目以降はよほどサウナと水風呂の温度差がないとこのスースーは起こりません。だいたい100度ほど違うと1分でスースーする、というのが経験上の考えです。
最後に外気浴。
最も「ととのい」を感じられるフェーズだと思います。個人的に水風呂が長いと「ととのい」に近い状態が得られるのではないかと思います。
高温→低音→中音という流れを繰り返し、スイートスポットという温度に落ち着く。だからこそ「ととのい」を感じられるのではないでしょうか。
「ととのい」は外気浴にあると考えます。
外気浴で”ととのう"には
呼吸方法にあると考えます。
サウナフェーズでは、耐えしのぐ。もちろんこの際にも集中し、3秒吸って3秒かけて吐く、という呼吸法をすることでリラックスができます。
が、サウナフェーズは身体にストレスを与えるフェーズなので呼吸をすることよりも本日の振り返りやテレビを見て凌ぐ方がよっぽど良いのではないかと考えます。
水風呂でも何も意識せず、とりあえず1分耐える。
その後の外気浴では、ふわふわした感じを全身で受け、前を見つめる。
一点だけを見つめ、深く息を吸って吐く。一点を見つめるうちにだんだんと意識がぼんやりします。
意識はあるけど、ぼんやりした状態。頭の中はフレッシュでなにか考えているけど何も考えていない。ふと頭の中で何かを考えたら「ハッ」と我に帰ってしまいかねない、少し触れたら割れる、まるでシャボン玉のように危うい状態が「ととのい」状態なのではないかと考えます。
それは長く続かない。「あ、今俺ととのってるな」と考えた瞬間意識は戻り、もう戻れなくなる。
1日に一度、ほんの一瞬だけ訪れる"かもしれない"状態、泡沫の如し「ととのい」状態。
何セット目が「ととのい」やすいのか
個人的には1セット目が一番「ととのい」やすいと考えます。
理由としては、身体もフレッシュで集中力も高い状態であるからです。
回数をこなしていくと体力も集中力も衰えてくるため、「ととのい」は遠ざかっていくと考えます。
もし「ととのう」ことを求めてサウナに行くのであれば、1セット目で集中してサウナに入ることが良いかも知れません。
はじめていくサウナor久々にいくサウナはととのいやすい?
個人的な意見ですが、「ととのう」ことに置いて重要なことは「気持ち」と「雰囲気」だと思います。
もし疲労回復をメインとして行くのであれば、近所のサウナがベストだと思いますが「ととのう」ことが目的であれば初めていく場所、ずっと行きたかった聖地のような場所に行くのが良いと思います。
通い慣れているサウナでは気持ちも途切れ、サウナ行為がマンネリ化してしまいかねないと考えます。それゆえにモチベーションも下がり集中力も低下してしまいます。
まだまだ「ととのい」への道は遠い
これだけ頭でっかちで語り、理論ぽく語っていながらも僕も本当の「ととのい」にはたどり着けていないのかも知れません。
ととのうためにサウナに行くわけではありませんが、せっかくならととのいたい。
これからも足繁く通い、「ととのう」行為にたどり着けるよう通っていきたいです。
「ととのい」たい!「ととのい」たい!と思うと身体も心も硬直してストレスが多い状態にあると思うので、適当な気持ちでいくのが一番かもしれませんね。