スーパーカブを手に入れた。貧困社会人だから。
アニメの影響ではありません。
アニメ「スーパーカブ」をみて「へぇ、こんなのあるんだ」と思いましたが、アニメの影響ではありません。
本来、ヤマハのビーノのデザインが可愛く、これが欲しいと思ったもののアニメ「スーパーカブ」内で「超高燃費で頑丈」と知ったからカブを選んだわけではありません。
が、5月29日、スーパーカブを手に入れました。
目次
動機
動機は2つあります。
1つ目は通勤・娯楽施設へのアクセスの利便化です。
もともと原チャ(原付バイク)があれば便利そうだな、というキモチが根本に有りました。
この歳になり、それなりに自転車に乗ってきて思うのは「自転車、練習ならともかく移動としてはだるすぎる」ということ。
通勤も最初の1週間はロードバイクで行っていましたが、初日からパンクして上司に迷惑をかけてしまいました。
原チャがあれば通勤も楽になり、現在遊ぶ主な拠点である名古屋・栄や大曽根などにも足を運びやすく、友人が住んでいる多治見や実家の各務原までも電車でいくよりずっと安く、早く帰れるため必要経費と考えました。
特に多治見には結構通うんですよね。
今住んでいる土地から多治見までいくとなると、距離では25km程度ですが電車では片道1000円かかってしまいます。
また、よく通うサウナイーグル(愛知県知立市)へのアクセス向上も目的です。
こちらも距離でいうと片道40kmくらいですが電車だと2時間かかり、なおかつ1300円ほどします。高すぎる。
原チャがあるだけでこういうところへのアクセスがよくなる
2つ目は自転車旅に近い旅を行いたいということ。
最近、自転車旅をすることがなくなりました。
常に競技におけるパフォーマンスの維持・向上ばかりを気にしてしまうようになってしまったんですよね。
目標レースに向けて調子を向上させるために2ヶ月前から調整、パワーの工場のためにパワーメーター(専用機器)とにらめっこ、などおおよそ自転車旅とは程遠い楽しみ方しかできてません。
原チャは自転車と速度域も近く、余裕もって景色を眺めることも多いため自転車をはじめたあの頃のように自分が何度も通った場所にいって景色を楽しむ、ということができるのではないかと考えました。
忘れていた高校時代の旅チャリダーのキモチを思い起こしたかったんです。
パワーメーターにとらわれない旅にでたかった。
そして候補に上がっていたのがビーノ/ヤマハとスーパーカブ/ホンダ。
デザインにおいてはビーノが圧勝、めちゃくちゃかわいいし高校時代の愛読書『ソラニン』にも出てきそうな雰囲気が大好きです。
一方でスーパーカブは無骨なデザイン。それでいて圧倒的な燃費のよさ、頑丈さというランニングコストが光っていました。
悩んでいたところ、近所のショップで「長く乗るなら絶対にカブがいい」というアドバイスをいただき、購入を決意。
走り出し17万円を2年ローンで購入。
これが人生初ローン。
会社の「お金が貯まる人・そうでない人」という新入社員研修では「ローンを組む人はお金が貯まりづらいです」ということを学んだ直後であったが、構わず購入。
必要経費ですから!
納車・プチロング走行
こちらが近所のバイクショップで手に入れた原付。
ホンダ スーパーカブ50CC 2015年モデル
スマホ内に写真が残っておらず、また諸事情でここ2ヶ月のツイートを全消したので写真がLINE内にしかありませんでした。
また、そのLINEでも保存期間が終了しているため粗々画質になっております。
購入時点での走行距離が1433kmとほぼ新品であることに加え純正のボックス(約8000円)も付属しているため即決購入。
唯一気に入らない点はカラー(自分は群青カラーがよかった)ですが、状態のよさとその割の値段の安さが魅力的。
では、実際に2つの動機に対して実際に感じたことを書いていこうと思います。
1つ目の通勤・娯楽施設へのアクセス向上は間違えなく達成されました。
仕事にいく際も自転車と時間は変わらないし、ガソリンはめちゃくちゃ安い。
サウナへのアクセスも向上し、仕事終わりに大好きな 各務原温泉 恵みの湯 にも行くことができました。
サウナ施設の中で1、2を争うくらい大好きな施設。
ここにいくまでに片道2時間 1300円かかるのは発狂ものでしたが原付を手に入れたことによって片道1時間 約120円でいけるようになりました。
帰り、心霊スポットに迷い込むなどのアクシデントもありましたが、それでもこれだけ時間とお金が浮いたのはいいなって思います。
2つ目の動機:自転車旅に近い旅がしたい
納車の翌日には知人と100kmのツーリングを行いました。
いつも自転車のチーム練でいく矢作ダムを周遊して帰ってくるだけ、というもの。
率直な感想ですが、まぁまぁ退屈でめっちゃ眠くなる。
自転車は走ること自体が目的なので、正直目的地がどこであってもある程度楽しく充実度が高いのですが、原チャリはどこかに行って、何かをすることをしないと楽しくないな、というのが個人的な感想です。
もちろん走るだけで楽しい方も一定の数いると思いますが、自分はその例からは外れているのだな、と思いました。
こうして改めて感じる自転車旅の充実度コスパの良さ。
自転車と原チャ、同じ100kmを走るとしても自転車は走るだけで楽しく、目的地でのグルメも超美味しく一石二鳥ですが、原チャは右手をひねるだけで進むがゆえに目的地のグルメ以外楽しむポイントがそこまでないんだなぁ、と。
もちろんこれが超見慣れた矢作ダムでなく、知らない土地であったとしたら話は別かもしれませんが、それでも自転車旅のほうが充実度は高いと思います。
ただ、遠くの地にいってサウナに入って泊まって帰宅、みたいな旅においては原チャのほうが優れているように感じました。
こと入浴目的の旅において、自転車は最悪です(個人的な感想)
風呂に入った後に自転車に乗りたくない、サウナに入った次の日に自転車に乗りたくない(サウナ、結構疲れるので)。
そういう旅との相性はよいので、47都道府県サウナ制覇においては近隣県踏破に役立つのではないか、と目論んでいます。
カブの燃費について
納車して約1ヶ月、すでに800kmほど走りました。
通勤もありますが、それ以外にも友人の家やサウナに足を運んでいます。
その際に何度かデータを取り、自分の利用しているスーパーカブはリッター何キロか調べました。
結論から述べると、リッター62kmでした。
求めた手順、ソースを明示します。
こちらのサイト内で紹介されている方法をもとに計算いたしました。
トリップメーターの距離(km)÷給油量(L)=1リットル当たりの燃費
こちらの式に当てはめます。
こちらが本日(2021年6月21日)の給油。
いつもメーターが赤に触れきった際に給油を行うのですが、この時点でもまだ1L残っているので3.36L給油。
前回の満タン給油からの走行距離が209km(1977km→2186km)(自分のTwitterメモ垢より引用)
209(km)/3.36(L)=62.202381(km)
つまりリッター62kmってコト!?(本当ですか?????)
速度の加減速でいろいろと変わってくるので一概には言えませんが、なかなかすごい。
これが500円でほぼ満タンになるということを考えると笑えてきますね、超経済的。
仮に200km先の静岡まで行くとしても満タンの状態からでもまだ余ってるということになりますからね、凄まじい。
事故と保険について
ちなみに、先日事故を起こしました。
雨の中の運転で、いつも以上に滑りやすいということを念頭に入れておらずマンホールで滑り、身体が投げ出されました。
ぶっ飛び、膝と肘、頭を強打しました。
膝と肘の痛みは収まりましたが以前頭は若干痛みというかボーッとした感じがあります。
以前よりもうまく言葉が思い出せないこともあるので、これがもう少し続くようでしたら病院へ行こうと思います。
もちろんスーパーカブもぶっ飛びましたが、こちらがブレーキレバーが曲がるだけで済みました。
結構派手にころんだにもかかわらず、この程度の損傷で済んでるのはあまりに頑丈すぎる。
カブの頑丈さはここで証明されました。
それはそうとして、ここで強く伝えたいのは「保険に入っておけ」ということ。
特に旅目的での購入ならなおのこと。
自分は来月の頭に旅するし、その時から契約したほうが得だな~と加入を先延ばしにしていました。
保険に入っていれば保険料で病院にも行けたのに、と激しく後悔しています。
雨の原チャリ、思っている以上に滑るし事故ったときに保険がないと苦しむのは自分なので月1000km以上走る方なら必須だなぁと思いました。
自分も怪我後ですが加入いたしました。
結局スーパーカブでよかった?
特に当初悩んでいたビーノではなくスーパーカブを購入してよかったと思います。
理由は高燃費、頑丈に加えてギアチェンジの楽しさもあります。
普通の原付はギアチェンジはなく、信号で止まっていたら軽いギアに、そこから巡航速度が上がると自然と適正なギアにもっていってくれます。
一方カブは自分でギア選択を行います。
走りながらガチャガチャギア変速するのは本物のバイクに乗っているみたいで少し楽しいです。
(信号のときに巡航していたときのギアにしていると走りだしが超絶遅く後方車に迷惑をかけますが。。。)
1ヶ月ほどしか乗っていませんが、カブで良かったなと思います。
まだ200kmレベルの旅は行っていないので、そちらも行って自転車旅との違いや、原チャ旅のよさをどんどん見つけて発信できればいいな、というのが直近の目標ですね!