黒糖です。
今年もロードバイクアドベントカレンダーに参加させていただきました
昨年の記事
今年は社会人3年目ということですが、結局社会人生活と自転車競技の両立の話になってしまいました。
やっぱり社会人生活と競技・趣味の両立は永遠の課題ですね....。
目次
はじめに
筆者の話を少しだけさせてください。
私は黒糖いろうというハンドルネームでTwitter拠点(?)に活動をさせていただいている
ホビーレーサーでございます。
年齢は本日で25歳、社会人でいうと3年目です。
ホビーレーサーといっても、怪我と過労でなかなか自転車に乗ることができず、という状況が続いておりました。
今回は、この「過労」と、その中で自転車を続けようとする葛藤についてお話できればと思います。
ものすごい自分語りになってしまいますが、同じく環境にいる方の胸に届いてほしい一心でこの記事を書いていきます。
過酷な労働環境って、どんな感じ?
また筆者の話を少しさせていただきます。
私の労働環境ですが、定時8時~17時で、デフォルトで時間外労働が45時間、多いときだと70時間が3ヶ月続くこともございました。
ついでにいうと怒鳴る、ミスした場合晒し上げされる、人格を否定されるような暴言を吐かれる等々パワハラもすごく、おおよそこの世の地獄に近い環境でした。
その中でも1日の流れをタイムテーブルに起こすと、
1日2時間残業の場合
7:00 起床
7:20 出発
8:00 始業開始
19:15 退勤
19:50 帰宅
1日3時間の場合
7:00 起床
7:20 出発
8:00 始業開始
20:20 退勤
20:50 帰宅
1日4時間の場合
7:00 起床
7:20 出発
8:00 始業開始
21:20 退勤
21:50 帰宅
このようなスケジュールになります。
正直いうと、ここから自転車やるのは結構骨が折れるというか、
練習方法は考えないといけないなぁという感じでした。
もちろんこれ以上過酷な環境で労働されていて、その中で自転車を続けていられる方も多数いらっしゃいますが、僕はそこで頑張りすぎて心が潰れてしまいました。
心身ボロボロな現状から立ち直って今、どのように練習しているのかお話したいと思います。
1.転職をした
まずはこれが大きいです。(いきなり?)(身も蓋もない)
日々2~4時間残業をしており、これをしながら自転車競技を行うのは非常に難しかったです。
最初からホワイトな会社に入れたのならここまで苦しむこともなかったのに、と思うのですがそうもいかなかった...。
これは持論ですが、最初のキャリアがブラックな環境であれば社内配転を祈るか、諦めてキャリアアップ全振りするのが吉であると思います。
(まぁ、それを両立をするすごすぎる男たちもいるのですが...少なくとも僕には無理でした)
(そもそもキャリアアップはできたが、精神の大きな負傷を負ってしまったが)
2.転職先はライフワークバランス最優先
ありがたいことにキャリアアップはできましたが、会社選びの軸はOpenworkによる残業時間を基準として選択いたしました。
多少給料が安くてもライフワークバランス、特にアフター5の時間の捻出にすべてをかけました。
自転車競技で大切なのは、やはりアフター5だと思います。
17時以降の時間をなんとか取ることさえできれば、どうとでもなると思います。
休日出勤が多少あれど振替休日さえあればトレーニングの調整をするだけですし、平日は基本的に早く帰ることさえできれば練習はできます。
「すべては定時に上がること」
この一心でやっております。
3.転職後の生活について
1.現職と前職の間に死ぬほど休む
もう、24時間寝ていたといっても過言ではないくらい寝ておりました。
たくさん寝て、とにかく回復最優先でいきました。
たくさん寝て、気が向いたときに食べる。を続けていたら気持ちは少し楽になり、1ヶ月もしたら自転車に乗れるようになりました。
ただ、いきなり乗るのはどうしても厳しいものがあり、最初は2kmくらいから始めました。しかもクロスバイク。
少しずつ距離を増やし、寝て、その日できたことを指折り数える日々。
苦しくご飯も取れない時はプロテインとレンチンのうどんで凌ぐ、みたいな感じでした。
それでも心の中にあるのは「やっぱり自転車乗りたい」という気持ちでした。
その気持ちだけが、細い灯火になって支えになっていました。
2.車に自転車とバナナを積む
転職先はライフワークバランスを最優先で選んだため、基本的に定時であります。
ただ、帰って飯食べて着替えて...ということをしていると退勤時間が17時であっても19時スタートになることが常です。
とにかく練習ボリュームを確保するために行ったのは、車に自転車を積んでの通勤です。
常に後部座席に自転車とバナナを積んでいる状態です。
もちろんウェアやシューズ、心拍計も。
そのまま練習コースまで車で行き、練習して帰って飯食って風呂入って気絶、という黄金ルートを構築しております。
また、ウエイトトレーニングも取り入れているので、常にウェア関係は車に積んであります。
モチベーションに左右されない、「やらない日を作らない」こと最優先でやっております。
もちろん突発の残業もありますが、そういう日は仕方ないとして1ヶ月の練習予定はだいたいクリアできております。
これは車通勤である人、皆さんにおすすめできるので是非取り入れていただきたいものです。
3.Google Calendarに練習内容を登録する
Google Calendarに日々の練習予定をつけ、基本的にそのように従うように続けてきました。
これ、結構バカにならなくて予定が入ってると「やろう」という気持ちになれます。
仕事の都合や体調が悪いときは仕方ありませんが、その時は適宜リスケジュールしてカレンダー通りしたがって練習を続けております。
4.もう若くないので「続ける」ことを最優先
続けること、これに付きます。
練習も自分が続けられる強度、頻度での練習を意識しております。
例えば、練習も1週間でみるのではなく3日1休のペースを続けております。
初日:高強度
2日目:中強度
3日目:低強度
みたいなイメージで組んで、これをひたすら回すイメージです。
怪我をすることで遠回りすることが一番ダメなので、節々が痛い場合などは必ず休むことを意識しております。
5.睡眠と整体について
睡眠はとにかく1日7時間は下回らないように意識しております。
たくさん寝る、睡眠は質よりも量であると思っております。
マットレスもじぶんまくら製の16万以上するマットレスにし、まくらも5万円するものに変更。
整体は毎週4千円するが通う、できることはとにかくする所存でございます。
6.で、結局戻ってきているのか?
戻ってきてはいます。
全盛期のFTP290Wには遠く及ばないものの、9月時点でFTP180Wだったが12月の今では250Wまで戻り、L5インターバルトレーニングを積めるほどになっております。
やっぱり怪我なく、ライフワークバランス最重視で、ライフワークバランスが取れない時は全力でやらない・やれない理由を排除するに限ると思います。
根性論というか、気持ちの部分がメインになって申し訳ませんが、やっぱりこれに尽きると思います。
ない時間は捻出して、絞り出して、戦って、それでダメならゆっくり休む。
これが3年目にして行き着いた答えでした。
同じく社会人という立場ながら全力で自転車という素晴らしい趣味に打ち込む同士たちに幸あれ。